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No.005__2008年12月30日 建築計画
22日以来現場に行っていませんが、24日に全ての解体を終え、25日に敷地をブルーシートで覆って年内の作業は終了と報告を受けました。更地になった敷地の写真は年明け早々にアップするとして、今日は建築の計画についてです。


この建築は二世帯住宅。一般的な住宅と違って二つの世帯、といっても親と子の世帯、しかし嫁姑の関係とか微妙な家族関係が入り交じるわけで、計画当初は自邸ながら「どうなることやら」でした。

二世帯住宅の間取りを書籍でいろいろ見ると分かりますが、完全同居や主機能共有(キッチンは別で居間は共有とか)は別として、世帯を区切るよくあるパターンが「階で世帯を分ける」のようです。年齢の事を考えて親世帯が1階、子世帯が2階が大半です。

我が家の場合、その考えは当初から全くありませんでした。

二世帯住宅の計画の話からそれますが、自邸を設計するにあたり、絶対に譲れなかった私のワガママは、
【「外部とやわらかくつながった中庭」のある家!!】
これ、学生時代からずーっと思い続けて来た住宅の姿です。(学生時代の設計課題で私が設計したものは、中庭が多く登場していました。)

たいていのリビングは、庭があるのにレースのカーテンで窓の外の景色を閉ざしています。あれ、もったいないと思いませんか?庭と一体に、広々とリビング空間を楽しみたいと思いませんか?閉じた中庭があれば、他人の視線を気にすることなく窓を開放、リビングを開放できますよね。でも「閉じた」では・・風があまり通りません。通風は住宅の大切な要素です。そこで今回の計画では木のタテ格子を3重に外部側に配置しています。風が通り抜ける格子で外部からの視線を遮断し、囲われた中庭と一体に生活する住宅、というのが今回の設計の主旨です。(そう目新しい主旨では無いんですけど。)
ただしマイナス要素は、建築コストが上がることです。中庭をつくる分、外壁が増えるなどあります。

さて今回の二世帯住宅の話に戻って、じゃぁ中庭をつくるのはいいんだけど、リビングと一体な中庭なら、それぞれの世帯を階で分けるわけにはいかないよね...それに階で分けるのって、お互いの世帯の気配すら感じない希薄な住宅にならない?・・という事で、それぞれの世帯を左右に分けるプランとなりました。そしてそれぞれの世帯を繋げるのは、主役である中庭です。

他にもいろいろ書きたいことがあったけど、簡潔に書いてきたつもりでも結構長文になってきたんで、そろそろ平面図です。(間取りがまとまるまでに、それはもう長い道のりだったんだけど...。)


【2階平面図】


【1階平面図】

3方を道路に囲まれた敷地です。

各世帯へのアプローチは、「土間ポーチ」をくぐり抜けていきます。ここは屋根はありますが、壁は全て木のタテ格子です。アプローチでもあり、中庭をやわらかく閉ざす機能も持たせています。3重にタテ格子の壁が配置してあるのが分かるでしょうか。(タテ格子は3重それぞれ格子のピッチを変えて変化を与えています。)

図面の左が「親世帯」、右が「子世帯」になります。

中庭に面して「親世帯」「子世帯」のリビングを配置すると、問題なのはお互いの視線です。そこで配置をL型にし、さらに中庭にシンボルツリー(予定では株立ちのヤマボウシ)を植え、適度に視線を反らすよう配慮しました。また、お互いキッチンに立った時には全く視線が合わないよう配慮(必要だと思ったんだけど...)しました。(お互いの洗濯モノの物干しも見えないように...いちおうね)

親世帯は1階にお風呂、トイレを配置したので、もし階段の上り下りが出来なくなっても、1階で生活の全てが出来るような配慮もしています。

共有しているのは階段とトイレです。トイレは1階は親が主、2階は子が主としていますが、考え方は共有としています。(夜、親がトイレに行くのに2階の方が近いし安全なんで、そういう時は気楽に使って下さいな、という感じ)
このトイレが左右分離の二世帯住宅ではくせ者で、共有は嫌!となると今どきの住宅では各階にトイレがあるから4つ(!)になってしまう・・1つガマンしても3つ...いやそれはバカバカしいという事でこうなりました。

総床面積は約178M2(約54坪)となりました。


なるべく一般の方でも読みやすいよう、専門用語はなるべく避けて書いてみました。
言いたいことの1/10も書いてませんが・・とりあえずこんなところで。

CGパースも近いうちに公開します。

追伸(余談)
嫁姑の関係は、(今現在)かなり良好です。←そう思ってるのは私だけ?
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[2008/12/30 23:45] | 01-建築計画・CGパース・模型 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
No.006__2008年12月31日 建築計画・CGパース
平面図だけだと分かり難いので、今年の初めに制作したパースを紹介します。
最終の計画とは違うところもありますが、中庭を閉ざすタテ格子の雰囲気は変わっていないですし、親世帯部分(パースの左側)は今と変更無いので分かりやすいと思います。

016.jpg
【変更前の古いCGパース】

解体済みの以前の住まいは敷地の高低差を生かした駐車場がありました。今回の新築計画でも同じように駐車場を造ろうと考えていましたが、実施設計、構造計算等、全ての設計を終えて工務店に見積もりを出したら...大幅に予算オーバー。
本当はココに駐車場が欲しかったんだけど、いろいろ検討した結果、敷地の高低差を生かした駐車場は諦めて高低差は普通に擁壁で処理。その上に駐車場、木造2階としたものを最終決定としました。

まだ最終決定した計画のパースは制作していませんが、早く制作しないといけませんね。

017.jpg
【CGパース制作中】

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[2008/12/31 23:19] | 01-建築計画・CGパース・模型 | トラックバック(0) | コメント(3) | page top
No.010__2009年01月21日 建築計画
今日、子供が粘土で遊んでいたので、横で今回の建築を粘土で作ってみました。
かなりいい加減なんですけど・・5cm角くらいの大きさかな。1/50スケールの(真面目な)模型は制作中です。



No.008の記事で「いろいろ打ち合わせ中」と書きましたが、実はまだ工務店と工事請負契約を結んでいません。つまり予算と見積がなかなか合わなかったんです。去年の年末に減額案を工務店に提示し、昨日工務店から見積書が届きました。

細かい調整はまだ必要ですが、一応オッケーの額になったので近いうちに契約を結ぶことになります。


見積の今までの流れを紹介します。

No.006の記事にあるパースの段階(駐車場を擁壁位置に配置したプラン)で、工務店3社に相見積(あいみつもり)しました。
結果は、税込でそれぞれA社4900万・B社4400万・C社4200万でした。
※見積内容をチェックすると見積落とし等があり誤差はあります。数字は端数を省略しています。

ここで工事を請け負ってもらう工務店は、最安値であるC社としました。

ところがまだまだ予算の金額とは大きく違っていました。減額の方法をいろいろ練りましたが、かなり大きな仕様変更をしなければいけなく、そうは言ってもあまり希望にそぐわない建築にはしたくなかったので、擁壁位置の駐車場を思い切って中止しそれに従いプランにも手を加えてC社に再見積をする事にしました。擁壁位置の駐車場は鉄筋コンクリート造ですし、これを中止する事で大幅な減額になります。

プランに手を入れたので設計もかなりの修正となり、再設計後、再見積の依頼をしました。
その結果は去年の年末にあり、再見積の結果は税込3800万となりました。(400万減)

しかし・・これでも予算オーバー。最近の不景気の世の中にも不安になり、もっともっと減らしたい!とさらに減額案を練ることとなりました。「ここまでは許せる減額だよな...ここは後からでも造れるよな...」という所まで考え、またまた見積。

その結果が昨日です。再再見積の結果は税込3500万。純粋な税抜の工事価格は3333万です。二世帯住宅なので設備が倍あるし数年前までは想像もしていなかった高額な住宅になってしまいましたが、解体工事や擁壁工事を除いた坪単価にすれば、55万/坪くらいかな?いづれ正確に計算しますが、坪単価を考えると案外安いのかもしれません。

結局プランの練り直しはありましたが(床面積は変わっていません..と言いたいが増えてしまった..)、
税込4200万 → 3800万 → 3500万 という金額の移り変わりです。

もちろん、建主の予算に合った設計を最初からするのが時間も手間もかからない方法です。
ただ、一つの方法として、まずは要望を詰め込んで見積してみて、そこから減額方法を練っていくという方法も(良いか悪いかは別として)あると思います。今回は設計者である私自身が建主だったのでこの方法はやりやすかったですが、デメリットは・・減額作業によって気持ちが凹んでいく事です。
しかし今回の減額は不思議とそんなに凹んでいません。こだわった所は全く変更なく残っているからです。こだわらない所は徹底的に割り切りました。


床面積の変更による減額も視野にあったので、建築確認申請はまだ未提出です。(結局床面積は変更しませんでした)
確認申請には関係のない解体工事は先行してやってしまいましたが、これから確認申請、工事請負契約、銀行との融資の契約の手続き(仮審査は済んでいます)を行なっていきます。
「まだそんな段階??」という声が聞こえてきそうだけど・・着工までもう少し。
減額の再見積に付き合ってくれてる工務店には感謝しています。見積作業って仕事とはいえかなり大変な作業ですから。

自己資金と融資金額の話はまたします。
あんまり「金額」まで公開してしまうのはちょっと気が引けますが、設計やってる自分の家だし参考になる人もいると思うので、お金の話もしていきます。

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[2009/01/21 11:31] | 01-建築計画・CGパース・模型 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
No.053__2009年07月07日 内観CGパース
現場は建築内部の造作工事に入ってますので、そろそろ室内の色、特に木部の塗装色とビニールクロスの色柄を検討していこうと考えています。

頭の中でだいたいイメージは出来ているけど、家族の意見も聞かないといけないし、CGで内観パースを作成して検討する事にしました。

CGパースの仕事も数多く請けているのでこれはいちおう得意分野。でも今回は締め切りや報酬があるわけではないので、せっかくだから新しいCGソフトの習得もかねて作ってみる事にしました。
実は去年の10月、CG製作のレベルアップを考えて、新しいCGソフトを20万円くらいで購入しました。・・・が、それから今まで全く手付かず。新たなソフトは放置状態でした。仕事に追われていると、新しいソフトって覚えるの面倒くさい。(歳のせい?)

でもいい機会だから今回操作を覚えようと使ってみることにしました。

↓子世帯のLDKの形状入力(建築のカタチ)です。この作業は手慣れたVectorWorksというソフトで制作です。2時間くらいでした。


↓そして新しいソフト! 購入してから9ヶ月目で日の目を見ました! 「CINEMA 4D」というCGソフトです。
VectorWorksの形状データをこのソフトに読み込みます。一昨日の夜から勉強スタート。ライティング設定の勉強・・テクスチャ設定の勉強・・カメラ操作の勉強・・



そして今日、絵が出来上がりました。まだまだ詰めが甘いですが、目的は室内検討用なんで十分ですよね。今まで使っていたCGソフト「formZ」よりも、割と簡単にリアルな絵を作ってくれました。

↓子世帯のLDKをキッチンに立って見た絵です。右側の壁1面は黒いクロスがいいかなぁと思っています。まだまだ要検討です。


↓上の反対側から見た絵です。キッチンはペニンシュラタイプというもので、壁からレンジフードがニョキっと突き出しています。吊戸棚が無いのでかなりオープンな感じになります。奥の扉のデザインがいまいちだな。。


↓キッチンのワークスペース。奥のモザイクタイルは施主施工の予定です。


↓上の反対側から見た絵です。子世帯は洗面脱衣室が2階にあるので、こじんまりとした手洗いを設けています。(さすがに露出配管までは作ってられない。。)


天井の化粧梁の間のクロスの色とか、まだまだ検討個所ありです。

↓たとえば天井のクロスを白にすると、こんな雰囲気になります。最初のCGと比べてみると...


どうでしょうか。CGだと割と簡単にこのような検討が出来ます。

子世帯のLDKのCGはとりあえずこのくらいにして、次は親世帯のLDKを作ります。
新しく導入したCGソフト、CINEMA 4Dは思っていたよりも覚えやすかったです。ただまだまだ分からないこと知りたいことが盛り沢山。教えてくれる人がいると助かるんですけどね(いません...)。

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[2009/07/07 22:37] | 01-建築計画・CGパース・模型 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top
No.058__2009年07月21日 内観CGパース
先日の子世帯LDKの内観パースに続いて、親世帯のLDKの内観パースが出来上がりました。

子世帯LDKでは天井の色を濃茶か白か検討していましたが、家族の意見をいろいろと聞いた結果、親世帯LDKとともに白に決まりそうです。

↓親世帯のLDKの南方向を見た絵です。中央左のドアは玄関ドアで、こちらのLDKは玄関を入ってすぐにリビングになります。ドアの右側に玄関収納、カウンターはテレビ台です。左の大きな開口は中庭に出る木製外部建具で、引き込みにより全開口になります。中庭はデッキになっていて、LDKの床と連続しています。
(このパースでは中庭の表現はしていません。)


↓視線を右に振ります。
床の一部が堀下がっていますが、ここには座卓が置かれます(堀座卓)。中央の2本の化粧柱の間は仏間です。


↓視線を右に振ります。
右の奥がキッチンになります。右奥の壁1面に収納があります。ペンダント照明がぶら下がっていますが、ここに食卓テーブルと椅子が置かれます。一部黒い壁にしているのがこの絵でよく分かると思います。


↓視線を右に振ります。
最初の絵の中庭に出る開口が見えてきました。


↓視線を右に振ります。
奥に木製建具が2つ見えますが、左側は洗面脱衣室(その奥に浴室)、右側は2世帯共有の階段室につながります。


↓前に進んでキッチンです。
奥に勝手口が見えます。システムキッチンはI型のW2550です。


↓くるっと180度回転します。


建築完成後に入れる家具が全く置かれていないので生活感が無い寂しい絵ですが、壁の色、造付家具の色等の検討には良いです。パースを描いてて気が付いた、細かい部分のデザインについても再検討して現場に反映させようと思います。

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[2009/07/21 23:29] | 01-建築計画・CGパース・模型 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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